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Text File  |  1999-08-30  |  5KB  |  129 lines

  1. ●zmc3ってなに?
  2.   Z-MUSIC(V3)対応の、ZMS→ZMDコンパイラです。Z-MUSICをご存じでない
  3.  方のために説明すると、Z-MUSICとは西川善司氏によって作成されたMML系の
  4.  X680x0用内蔵音源/MIDI音源制御ツールであり、ZMSファイルというのはMMLを
  5.  記述するテキストファイルのことで、ZMDファイルとはZMSファイルをZ-MUSICの
  6.  内部形式に変換したものです。
  7.   X680x0上(zmc3.x), Windows95/NT4のDOS窓の中(zmc3.exe), Linux,FreeBSD,
  8.  SunOS4.1.x, Solaris(UltraSPARC) での動作確認がなされており、これを
  9.  用いてZ-MUSICのMIDI音源制御部分相当のMMLを利用できます。
  10.   これとz2m3(拙作,ZMD→MIDコンバータ)を併用することで、X680x0以外の
  11.  環境での、Z-MUSICによる最低限の音楽データ作成が実現出来ます。
  12.  エディタやプレーヤなど、環境の肉付けは各自で自由にしてみて下さい。
  13.  Windowsな方にはMASAさん(http://www.asahi-net.or.jp/~aa4m-shr/)に
  14.  よるZEDITが、Mule使いな方には我孫子さん
  15.  (http://www.ddna.is.tsukuba.ac.jp/~wabi/)によるzmusic-mode.el が
  16.  便利でしょう。
  17.  
  18.  
  19. ●使用法
  20.   zmc3 [各種スイッチ] [入力ファイル[.zms]] [-o 出力ファイル[.zmd]]
  21.  というスタイルで用います。[..]内は省略出来ます。
  22.  
  23.   通常の使い方としては、
  24.    1. sample.zms を用意しておいて、
  25.    2. zmc2 sample とすれば、
  26.    3. sample.zmd が作成出来ます。
  27.  
  28.  
  29.   以下スイッチの説明です。複数のスイッチを同時に指定する場合には
  30.  -w2 -c とバラで指定しても、-w2c とまとめて指定しても構いません。
  31.  
  32.    -Wnum       zms→zmd変換時に表示される警告(warning)レベルを
  33.            指定します。
  34.  
  35.             -w1   警告は一切表示しません(エラーのみ表示)。
  36.             -w2   Z-MUSIC V2レベルの警告を表示します。
  37.                (zmc3では意味なしのような気もします)
  38.             -w3   -w2 の内容に加えて、Z-MUSIC V3レベルの
  39.                警告を表示します。
  40.                 例えば、c<& というMMLは、-w3(か-w4)な時
  41.                のみ警告を表示します。
  42.             -w4   -w3 の内容に加えて、zmc3で新たに拡張された
  43.                MMLを使用すると警告を表示します。
  44.  
  45.             指定する数字が大きくなるほど、より細かい警告が
  46.            表示されるようになります。
  47.             デフォルトでは -w3 が指定されています。(デフォルト
  48.            値はmakefileでコンパイル時に指定可能)
  49.  
  50.    -o ファイル名   出力ファイル(zmd)の名前を指定します。この指定を
  51.            省略すると、入力ファイルの拡張子をzmdに変更した物を
  52.            用います。なお、指定法は -o ファイル名 と -oファイル名、
  53.            どちらでも構いません。
  54.  
  55.             例
  56.               zmc3 sample -o sample2.zmd
  57.              → sample.zmsを変換して sample2.zmdを出力します。
  58.  
  59.    -e ファイル名   エラー表示をファイルにリダイレクトします。他のシステム
  60.            からzmc3を利用する場合に便利です。
  61.  
  62.    -  -c       - を指定すると、入力ファイルの代わりに標準入力を
  63.            用います。-c を指定すると、出力に標準出力を用います。
  64.  
  65.             例
  66.              cat sample.zms | zmc3 - -o sample.zmd
  67.              cat sample.zms | zmc3 - -c | z2m3 - -c > sample.mid
  68.  
  69.    -l        warning/errorの出力フォーマットを変更します。指定が
  70.            ないと行数のみ表示しますが、指定があると行数と項数
  71.            (列?)も表示します。
  72.  
  73.             例
  74.              -l未指定時
  75.               test.zms        26: Error: SYNTAX ERROR.
  76.               "c4eg,,,64",12
  77.                      ^
  78.              -l指定時
  79.               test.zms        L26C8: Error: SYNTAX ERROR.
  80.               "c4eg,,,64",12
  81.                      ^
  82.    -h        ヘルプメッセージを表示します。引数なしで zmc3を
  83.            起動しても同じです。
  84.  
  85.  
  86. ●実装済MML
  87.   そのうち書きます。試してみてエラーになるようなら使えないと
  88.  思ってください(^_^;
  89.  
  90.  
  91. ●内蔵音源サポートについて
  92.   コンパイルは通るかも知れませんが、多分動作しません。。。
  93.  
  94.  
  95. ●制限
  96.  ・連符中にループ、ジャンプ系の命令([coda]とか)を使えない
  97.  
  98. ●MMLの拡張
  99.   zmc3では、Z-MUSICで規定されているzmsフォーマットに加えて便利な
  100.  独自の拡張をいくつかサポートしています。詳しくはzmc3ext.txt
  101.  をご覧下さい。
  102.  
  103.  
  104. ●配布制限
  105.   一切ありません。いわゆるPDSとして見なして頂いて構いません。
  106.  配布、改変、商的利用その他すべて私への断りなしで勝手に行って頂いて
  107.  結構です。
  108.  
  109.  
  110. ●謝辞
  111.   ・初期バージョンからデバッグに協力していただいた おいもさん
  112.   ・SunOS4.1.x, FreeBSDでの動作確認をしていただき、
  113.    各種差分を提供して頂いた 田中さん
  114.   ・Solaris(UltraSPARC), Linuxでの動作確認をしていただき、各種
  115.    差分を提供していただき、バグ報告や機能提案を頂いた 我孫子さん
  116.   ・当方で再現出来ないエラーのデバッグに協力して下さった 内海さん
  117.   ・バグ報告並びに各種XG関連機能提案をいただいた muteさん
  118.   ・FM-TOWNSでの動作確認をしていただき、バグ報告ならびに内蔵音源
  119.    部などの実装をしていただいたMamiyaさん
  120.  
  121.   どうもありがとうございます。
  122.  
  123. --
  124. やぎ。
  125.  
  126.     E-mail: yyagi@muc.biglobe.ne.jp            (ほぼ毎日確認)
  127.        web: http://www2s.biglobe.ne.jp/~yyagi/
  128.  
  129.